お父さんの卒園文集原稿
「ふー」が生まれたときは・・・・・いや、やめておこう。
正直言ってあまりよく覚えていないのであった。
ただ、五体満足で生まれて来てくれた事に安心した事だけは覚えている。
男の二人目ともなると、一通りの事は長男で経験済みであって、
首がすわったの、はいはいしたの、立ったの、喋ったのといった出来事は
「この段階まで成長したか」ぐらいのもんだ。(ああ、次男って…。)
でも、やはりどうしても忘れられない出来事がある。
それは新しく契約した企業で働き始めて間もない頃、
新参の私の為に歓迎会を催して頂いた夜の事だった。
一次会が終わり、二次会のカラオケに席を落ち着けた時、携帯電話が鳴った。
私が主賓であった宴会をすぐさま抜けてあわてて病院へ。
着いてみるとそこには、全身腫れ上がり、
目の周りに隈が出来てぐったりした「ふー」が
点滴を受けながらベッドに寝ていた。
その時私達は初めて「ふー」が食べた物によっては(この時はゴマ)
アナフィラキシー・ショックを起こす体質である事を知った。
(卵・乳・小麦にアレルギーであることは少し前にわかっていた)
「ふー」が生まれて6ヵ月目の事だった。
このことがあってからしばらくは悩んだ。
落ち込みもした。時に絶望的な気分にもとらわれた。
でも、そんな気持ちから救ってくれたのは他ならぬ、
「ふー」だった。大きな声でしゃべりまくり、いつも走り回って、
どんな時も楽しむ事が出来る彼に、私達は少しずつ悲観を捨て、
希望をもつ事が出来るようになっていった。
が、そんな「ふー」でいられるのは、本人の持って生まれた性格も
あるだろうが、やはり、まわりの環境のおかげであったと思う。
「ふー」を受け入れてくれた園。(給食も考慮してくださいました。)
目を離せない年齢の子供たちばかりのクラスで、
いつも「ふー」の事に気を配り、安全でのびのびと楽しく過ごせるように
がんばってくださった保育者のみなさん。
食事つきの催しがあるたび、
その内容に気をつかってくださった保護者のみなさん。
そして、なによりクラスの子どもたち。
「ふー」を守ってくれてありがとう。
みんなのおかげで、みんなといっしょに、
「ふー」は元気で明るい子に育ちました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私達は間もなく京都を離れます。
卒園してしまうと、もうほとんど会えなくなる方が大半であると思います。
A保育園で最後の思い出となるこの文集には、
どうしても、この感謝の気持ちを記しておきたいと思います。
みなさん、本当にありがとうございました!
「ふー」父
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