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子どもたちと伊座利で見つけた小さな花いけるん伊座利暮らし日記−「いけるん?」な日記 2004年春

2004年春

  柱と壁だけ?
  壁のペンキ塗り
  入学式
  引越し
  そよかぜ?
  お風呂のエネルギー
  歓迎会
  アウトドアとホタル族
  けいそう土の壁
  アラメちゃん
  海の幸、山の幸
  雲をぬけて
  とんび
  靴の中に...
  信頼と責任
  へび
  堤防で魚つり
  ここは伊座利?
  TV取材
  物置を増築
  参観日0531
  ハクビシン
  クリーンアップ大作戦 NEW
  トイレの下で NEW
  山こえ山越え NEW
  道の駅 NEW
  タヌキ NEW
  野ウサギ NEW
  診療所 NEW
  フキ NEW
  ベースケ NEW
  魚の干物 NEW

2004年夏へ

 柱と壁だけ?

移住する私たちの住む場所は、古い家を改装して、用意してくれました。
もともと、お風呂屋さんの隣のお店だったところで、船のような形をしている家です。
とがった舳先の部分が、変形の3角形の3畳ほどの部屋2つに分かれています。
台所は2畳ほど。ここまでが、ブロックコンクリート部分です。
居間は10畳ほど。仕事部屋が2畳半。寝室が4畳半。ここまでが木造部分。
それと、トイレ・洗面・お風呂を新設して下さいました。

3月、引越しまでに間取りとか広さによって、持ち物を処分しようと、
「見に行って広さを測ったりしていいですか?」と電話すると、
「ええけど、今は、柱と壁だけしかないぞー。」
「ええっ!?」
わたしが想像したのは、屋根のない柱と壁だけ突っ立ってる、の図。

行ってみると、屋根はありました。あーよかった。
でも、床はまったくありませんでした。下は「土」でした(苦笑)。

今年は留学家族が多く、住居の確保に苦労をかけたようでした。
空家はたくさんあっても、盆と正月とGWに帰省される方が多いので、
本当の意味での空家が少ないようです。
空家を貸していただけるようになっても、修繕する部分が多く、
その改装に時間がかかるのでした。

4月に入っても、まだ工事は続いていたのと、京都での都合もあり、
引越しは4月12日になりました。

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 壁のペンキ塗り

「ふー」の喘息対策として、床を、畳やカーペットでない板張りに、と、お願いしました。
(「ふー」のダニ・ハウスダストのRAST値は6で100をふりきれているためです。)
すると、木造部分の改装は、極力、接着剤を使わないようにまでしてくださいました。
ありがたかったです。

コンクリート部分の壁と天井に水性ペンキを塗ろうと思うが大丈夫か?
と、問い合わせをくださいました。
「ふー」にはひどいシックハウス症候群はなかったので、
「大丈夫です。よろしくお願いします。」と頼みました。
でも、大丈夫かと聞いてくださる心遣いがとてもとてもうれしかったです。

壁のペンキ塗りは、伊座利の方たちが、仕事が終わったあと夜遅くまで
実は自分たちで塗ってくれていたのでした。

留学家族の住む家は、伊座利のみんなで準備する。
みんなのためにみんなで働くのが当たり前。
当たり前なのでひけらかしたり恩を着せたりなんてもちろんしない。
みんなで助け合うのは当たり前。
口で言うだけだったり、目標として掲げてるだけじゃなくて、
本当に淡々と当たり前にみんなが動いているのが伊座利です。
こんな集落が本当にあるなんて。驚いて、そして感動しました。
ここに住んでいることが誇りです。
私たちもお返ししなくちゃ。

ペンキ塗りは、おとうさんも参加して終わりました。
壁は白、天井はグリーンです。

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 入学式

入学式は引越し前に行われました。
私たちは、交流会館(伊座利にあるセルフスタイルの宿泊施設)に泊まって、出席しました。

「ふー」を含め、新1年生は3人。徳島市内からのL子ちゃん。東京からのRくん。そして、「ふー」。
伊座利校は、行事のときだけ、制服着用です。
譲り受けた制服を、ひとまわり小さい「ふー」が着られるように直しました。

3人は胸に花をつけてもらって、にこにこ笑いながら入場です。
会場にいるのは、新入生とその両親と学校関係者だけではありません。
伊座利のおっちゃんおばちゃんも見違えるようなお姿(笑、失礼)で列席です。
ここでは、伊座利住民みんなで新入学、転入学を祝うのです。

「ふー」はあいさつで次のように話しました。
「おともだちがやさしいしー、がっこうがうみのちかくやしー、
ふねものせてもらうしー、だからー、いざりにきたんです。」

PTA会長のあいさつ。ここでは形式ばったもんじゃない。
「みんなが来るのを待ってたよ。」
「伊座利は海も教室、山も教室、漁港もまちも教室、おっちゃんもおばちゃんもみんなが先生。」
「みんなでがんばろうな。」あったかいあいさつでした。

そして、みんなの心のこもったあったかい拍手。
みんなで伊座利校の校歌を歌うのもうれしかった。
「ほうていばんりー、はてもなきー。」「れんめんの波かきわけてー海人の夕日を眺めつつー。」
「誠実、きょうどう、親切はー、我が師の教え、身の守りー。」
すてきな校歌です。 ああ、ここが子どもたちの母校になるんだなあ。

徳島新聞に「伊座利大好き」という特集が掲載されました。
よかったら、見てください。

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 引越し

引越しの日は雨風の強い日でした。
しかも積み込みが遅れて出発が遅くなり、
車とバイクに分乗して自走で来たおとうさんといけるんの到着は夜になってしまいました。

そんな私たちを待っていてくれたのは、先に到着した引越しトラックから、
雨風の暗い中、家に荷物を運んでおいてくれた伊座利の方たちでした。
みんなでカッパを着て、ズラッと家の前に集まって待っていてくれました。
感動...。(顔に出ていなかったって?でもかなり感動していました。)

みんなで引越しの手伝いをしあう、それが伊座利流です。
やっぱり、すごいところだ...。

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 そよかぜ?

引っ越してしばらくしてから、風が吹きました。ひゅーひゅーと。
窓ガラスや引き戸はガタガタ、ガタガタと音を立てます。
カラン、コンコロ、コロコロと音を立てて何かが飛んでいきます。
びゅう、びゅうと風が吹きます。
そのうち、家が時折、心なしか揺れるような気がします。
ごうごうと音を立てて風が吹きます。
京都なら台風のときに吹くような風です。
どうしたんや、春の嵐か、こわいな、窓ガラスに何か当たって割れたらどうしよう。

翌日、Tちゃんに「こわかったー、すごい風でしたねー」と言うと、
「ん、あんなん、そよかぜぞ。」(びっくり!)
他の方も、「台風のときは、あんなんですまんで、ごっついでー。」(不安...)

伊座利は「風の谷」です。
ナウシカはいませんが助け合って暮らすさまはよく似ています。
天気も住む人と同じように、スッパリサッパリしていて、
晴れてるときは、うららか、おだやか、あったか、で、
荒れてるときは、嵐のような強い風が吹きます。
(海からの風さまに守られておる...とナウシカでは言うのかな?)

洗濯物はまず吹き飛びますが、それどころか、
台座が重いコンクリート製の物干し台(物干しざおを受けるあの重い台)が
風でばったりと倒れてしまいます。
潮風なので、物干し台も、物干しざおも、
家も、いけるんのバイクのセローも錆びていきます。

このあと、「あー、あれはほんまに、そよかぜ、やったんや。」と思うような
台風の洗礼を受けることになった、私たちでした...。(苦笑)

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 お風呂のエネルギー

みなさんの家ではお風呂は何で沸かしますか?
京都では都市ガスでした。いけるんが田舎にいたときはプロパンガスでした。
いけるんの祖母の家にお風呂ができた当初は、焚き木(マキ)でした。

引っ越し前にこの家を下見にきたときのこと、
プロパンガスには気づいていましたが、ふと、
家の裏にある四角い金属製の平べったい箱のようなものに気づきました。
気づくと、伊座利のあちこちの家の裏に同じような金属の箱が...

「これは何ですか?」
お隣のKさんに聞くと、「お風呂のタンク」とのこと。
灯油でお風呂を沸かすんだって。
山を越えて30分ほどのところにあるガソリンスタンドから
オイルタンクに灯油を入れに来てくれます。
お金は山を越えたときに支払いに行きます。

お湯を出すと、油の燃える匂いがします。
あー、エネルギーを使ってるんだ、って、実感が得られます。
ガスのときは実感なかったなあ。大事に使わなきゃ。

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 歓迎会

留学家族の歓迎会が、漁協の前で開かれました。
「ふー」の食べられるものを聞いてくれて、用意してくれました。
食いしん坊の「ふー」も、長机にずらりと並んだ料理に大喜び。
お皿を持って、どれもこれも食べてまわるために、うろうろします。

ここでは、それぞれ、焼きそば焼くならこの人、カレー炊くならこの人、
この魚を刺身にするならこの人、と、大御所(?)が決まっています。
ねじりはちまきで、汗を流しながら、焼きそばを焼く姿のかっこいいこと。
今年の留学家族の中にはお寿司屋さんがいて、にぎり寿司もでました。
ビールに焼酎、あかあかと灯された灯りの下、漁協前は盛り上がります。
留学家族が前へでて、一組ずつ、自己紹介、家族紹介のはじまり。

今年の留学家族は、5組。
前述のお寿司屋さんは、北海道旭川から、夫婦と子ども3人。
徳島市から、お医者さんの家族が、夫婦と子ども5人(!)で。
東京から、1年間の母子留学で、母と子ども2人。
千葉からも母子留学で、母と子ども2人。
そして、私たちが、京都から夫婦と子ども2人。

前でマイクを持って、自己紹介。
何か言うたびに、おっちゃんおばちゃんから、合いの手、声がかかる。
和気あいあい、とても楽しい。
うちの子たちは、マイクを持つのにゴテたり、
マイクをずっと持ったままで照れて話せなかったりしたけど、
「はよ、しゃべらんか」とか「がんばれー」とかいろんな声がかかる。
時間はかかったけど、何とかあいさつを終えて、席へ戻る。
みんな、ほんまにええ人ばっかり。

漁協前は、夜遅くまで、あかあかと。
おっちゃんたちのダミ声と、おばちゃんたちの笑い声、
子どもたちの歓声が響いて楽しい夜でした。

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 アウトドアとホタル族

こちらに来てから、おとうさんはホタル族になってくれました。
タバコを吸うのをやめられないというか、やめる気はないおとうさん。
家の前に、アウトドア用のチェアを出して、ゆっくり紫煙をくゆらせます。
おいしい空気の中で吸うのは、うまいそう。
朝のコーヒーとタバコは、澄み切った空の下で、
夕食後のタバコは、星空を眺めながら。
毎日がキャンプのときみたいです。

でも、寒い日も、小雨のときも、外で吸ってくれてありがとね。

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 けいそう土の壁

ただひとつ残っていた寝室、4畳半の壁。
ベニヤの上から、けいそう土を塗ってみることにした。
呼吸する壁、とか、ホルムアルデヒドや匂いを吸収する、とか書いてありました。
台所用のスポンジで塗る方法が簡単そうだったので、
おとうさんと少し塗ってみたら、結構おしゃれで素敵。
子どもたちも呼んで、一緒にスポンジで塗っていきました。
なんか、家族で、うちの一部を作っていくって、いい感じー。

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 アラメちゃん

伊座利の特産品。
アラメは海藻の一種で、伊座利の海には、たくさん生えているらしい。
加工場があって、「伊座利のアラメちゃん」というかわいいパッケージで売ってます。

食べてみてびっくり。
京都でおばんざいとして時々炊いて食べていたアラメとは全くちがいました。
乾燥しているのだけど、水に2分もつければ戻ります。
今までのアラメは15分から30分もつけていたのに。
あと、めちゃ柔らかくて、生のままでもサラダとしても食べられること。
ということは、水に戻して、「ふー」の食べられる卵抜きのマヨネーズをかければ、
もう、一品のできあがり。で、手抜き料理の大好きないけるんとしては、シメシメということか?(笑)

これを京都に売る商売をしたいなあ。
忙しいみんなに教えたいなあ。と、考えはじめています。

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 海の幸、山の幸

「おはよーさん!たけのこ、いるー?」
「おー、このさかな、うまいんぞ、たべるか?」
「山でフキをとってきたんじょ」
「玉ねぎ、いる?」
「イサギの子、いるか?」

いろんな海の幸、山の幸のおすそわけをいただきます。
どれも、最高においしい。
たけのこごはん、魚のから揚げ、フキのたいたん。
玉ねぎは、とっても甘いー。
お刺身、南蛮漬け、竜田揚げ。
食卓の上は、春の献立です。

春にはトマトはないけれど、
スーパーと違って、そのときそのときの「旬」を味わえます。
今年は、「あ、この食材の旬はこの季節だったのかー。」と
確認する年だけど、
来年からは、「あー、もうこれを食べられる季節になったのかー。」と、
季節を感じられるようになるんだろうなあ。

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 雲をぬけて

スーパーも、コンビニも、郵便局も、銀行も、山の向こうにあります。
車で20キロくらい、くねくねと峠を越えて、山を越えていきます。
この山の峠付近には、よく雲がかかります。

コンビニへ行くのに、雲をぬけて行く、なんて、
京都にいた頃には信じられへん世界やなー。

買出しはスーパーや業務用食品スーパーへ行って、
大量にどっさりと買い込んできます。
お金はこのときに要るくらいで、伊座利ではほとんど必要ありません。
伊座利に一軒だけあるK商店で、ちょっと食料品やお菓子を買うくらいです。

買出しを終えて、伊座利峠を越えて、雲を抜けると、
眼前には青い太平洋が飛び込んできます。
海を見ると、ほっとします。

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 とんび

前述の山、伊座利峠付近を走っていました。
コーナーを曲がると、道路上でとんびの集会が行われていました。
ブレーキ!

とんびたちは、近くで見ると、結構でかい。
ゆうゆうとガードレールに何羽もとまり、
ゆうゆうと、道路上を歩いています。

どいてー、とおしてー。
ゆるゆると発進すると、ゆっくりどいてくれました。
大きな翼を広げて、ばさっばさっとはばたくと、谷底へすうーっと滑空していきます。

またいくつかコーナーを曲がると、
とんびがカギ爪で道路上から何か長いものをさらっていきます。
どうやら、道路上へ出てきた大ミミズをごちそうにしているよう。

さっきの集会は昼食会だったのかも。

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 靴の中に...

何気なく、靴をはくと、中で何かががさごそ動きました。
「きゃっ!」
あわてて、靴を脱いで振ると、中から10cmくらいのクモが...
ごめん、ふんづけたかも。

この家にはクモが多いです。
それも、足の長い、足に毛の生えた、手のひらくらいのでかいのが。

いけるんは、クモは平気なので、つかんでは外へ捨てますが、
捨てても捨てても家へ帰ってくる...
いけるんの大嫌いなゴキブリを食べてくれそうやし、ま、いいか。

子どもたちもおとうさんも、クモが嫌い。
最初はわーわー騒いでましたが、そのうちに慣れてきました。

子どもたちは、あんなにクモが嫌いだったのに、
今では、虫かごにクモを集める始末...やれやれ。

我が家では、靴を履く前に、必ず、靴の中を確認するようになりました。

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 信頼と責任

熱をだして、点滴を打ってもらいに、病院へ行きました。
帰りにお金を支払おうとすると、
「ちょっと今日は休日診療で計算ができんし、また、今度でいいけん。」

オイルタンクの灯油代も、「山を越えたついでのときでいいけん。」

ちょっと、カルチャーショック。
街では踏み倒しを心配してか、こんなことは考えられへん。
人の数が少ないからか、それとも、「信頼」でなりたっているのか?

不思議なもので、「信頼」されると、「責任」を感じる。
信頼されたんやから、ちゃんと払う。

伊座利での仕事も同じこと。
信頼されて頼まれたら、責任もってやらんとあかん、と思う。
まかされたんやから、がんばる。

街では、反対のことが起こっているのでは?
疑われてる、だから、悪いことする。
信頼されへん、だから、無責任な行動をする。

子どもに対しても、おんなじやなあ。
子どもに、責任を持ってもらって、信頼して、まかしたら、
きっと、ええ結果になるんやろなあ。
まかされたら、目をきらきらさせて、がんばるやろなあ。
今まで、叱り過ぎ、疑い過ぎやったかなあ。

ただ、このへんでは、動物も「信頼」しすぎ。
山の峠道。野ウサギも、タヌキも、ハクビシンも、
「絶対、車は、わたしたちをひかへん。よけてくれるにきまってる。」
と、「信頼」を寄せて、道路の真ん中から、動かへん。
のんびりと、ねそべったはる。
お願い、どいてー、通しておくれー。

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 へび

いろんなヘビにお目にかかる。
伊座利の道を歩いていると、目の前にとぐろ巻いてます。
ばったり出会って、こんにちは、と鉢合わせします。
こんなとき、どうぞ、お先に、と待っていると、
しゅるしゅるっと、どこかへ去ってくれます。

赤いヘビ、小さいヘビ、鎖模様のヘビ。

こわいのは、まむし。「ハミ」と呼ばれているヘビ。
毒ヘビが草むらに普通にいる。
血清が効くのは1回目だけ。なので、最近は血清を打たないこともあるらしい。
「ふー」は打たないほうがいいらしい。

「ふー」は、「この間、ヘビの上を走って飛び越えたでー」とか、平気で言う。
絶対、だめ!と地元のみなさんから怒られる。
「飛びついてくるけん!」

「ふー」も「めい」も何度言っても、草むらに入る。
こればっかしは、「身をもって経験」してほしくない。
何度でもいいきかすつもりです。

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 堤防で魚つり

堤防で魚つりをすると、おもしろいように釣れます。
なぜか、みんな、シーフードミックスの中の冷凍イカの切り身がお気に入りです。
エビだと、すぐになくなっていくけど、イカだと、魚には噛み切れないのか、
針にいつまでも残るので、何度でも使えて、おとく。

赤じゃこ、イサギの子ども、小アジ。
小さい魚でよければ、なんぼでも、次から次へと食いつくところが
透き通った海の中なので、よく見えます。

でも、仲間がどんどん釣り上げていかれてるのに、
われもわれも、と、食いつくのは、なぜ?アホやなあ。

堤防で、家族で魚つり。
夕方、釣ざおをかついで、みんなで家へ帰る。
夜は、小あじの南蛮漬け。
いただいたお野菜で副菜を作って、ごはんを炊いたら、晩ごはん。

畑で、野菜を自分で作れば、食べていけそうやなあ。

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 ここは伊座利?

ゴールデンウィークがやってきました。
次から次へと、車がやってきます。
ふだん、空家の家々が、ほこりが払われ、灯りがともされ、
人がいっぱい歩いています。
伊座利川は、見かけない子どもたちがいっぱい。

我が家の前の家にも、お隣の家にも、裏の家にも、みんな帰ってきました。
わいわい、がやがや、にぎやか、にぎやか。
道には車があふれ、たんぼ町には車がとめられないらしい。

ここは伊座利?

ある日突然、一台、また一台、と車が帰っていきます。
空家は元通りに雨戸が閉められ、伊座利は閑散としていきます。
あとには、分別されずに残ったゴミ。空き缶やペットボトルの落ちてる伊座利川。

嵐のようなゴールデンウィークでした。お盆もこんな感じかな?

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 TV取材

入学式からこっち、TVの取材クルーが時々やってきます。
あいさつまわりをしようとしていた日、TVクルーに見つかってしまいました。
「ついていってよろしいですか?」あー、やっぱり...でも仕方ないなー。

前もって、お隣のKさんに、伊座利のどこが空家でなくて、
住民の方たちは、どの家に住んでいて、何というお宅なのか、を
案内して教えていただいて、地図を書いておきました。
それを持って、子どもたちを連れて、出発。
伊座利の子どもたちが案内してくれます。
TVクルーも一緒についてきて、大人数で、伊座利の中を移動します。

「はじめまして、もとお風呂の横のKのお店だった家に越してきました。」
「めい」が「こんにちは。4年生のXXXXXXといいます。よろしくお願いします。」
「ふー」が「こんにちは。1年生のXXXXXXといいます。よろしくお願いします。」
「この子がアレルギーで、ゴマと卵と牛乳が食べられませんので、
 みなさんに知っていただこうと、あいさつに伺いました。よろしくお願いします。」

TVのカメラがまわっていると、何かあがってしまって、普段どおりに話しにくい。
伊座利は全部まわっても、30軒か40軒。130人くらいの人口です。
みんなに「ふー」のアレルギーを知ってもらえるのが、本当に心強いです。
みなさん、「大変だねー」と優しい言葉をかけてくださって、うれしかったです。

TVで、この様子が放映されたのか、どうか、私たちは見ていません。
別のTVクルーの方に、子どもたちが先導して、一緒にあいさつまわりをしている
様子を見て、感動した、といわれたので、放映されたのかな?
TVで見たよ、と言われることが多くなりましたが、
本人たちが見ていない回も多いので
どんなだったか、知ってる方は、教えてくださいね。

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 物置を増築

うちの中、京都からもってきた荷物で狭いせまい。圧迫感があって、もういや。
かといって、捨てられるもんは捨ててきたつもりなので、あんまりへらせない。
だいたい、大雨とか雷とか風のとき、山を越えられへんもん。
買いだめ買い置きしないと生きていけないのに、
トイレットペーパーやお米やもろもろを置く場所がほしい。
洗濯機も置く場所がほしい。

ということで、別料金を加算してでもほしかったので、物置を増築していただきました。
勝手口の外に床を作ってもらって、壁で囲ってもらって、屋根は透明な波板。
結構いろんなものが入って、重宝です。
モノをここへはき出したので、家の中は少し広くなりました。
洗濯ものも洗濯機もここに移りました。

この物置、いくつかの思わぬ楽しみ(か、どうか?)があります。

雷や大雨や強風のときに、ここに入ると、キャーキャー言えます。
透明の波板から、大迫力の稲光が見え、雷の音が大音響で聞けるからです。
もしくは、波板を壊さんばかりの打ち付ける雨がみられたり、
強風で真横にしなる、裏庭の防風林がみられたりします。
屋根が透き通っているのって、とってもこわいです。(キャー!)

外のアウトドア用のチェアではぬれたり危険だったりするので、
こんなお天気の日には、おとうさんは、この物置でたばこを吸ってくれます。
こんなにこわいのに、すごい!というか、やっぱりたばこはやめられない、というか。
台風がきても、やっぱりたばこすうのかな?命がけのたばこ、になるかも?

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 参観日0531

はじめての参観日です。楽しみです。
京都の小学校では、教室の床や廊下に寝転がったり、いすをがったんがったん揺らしたり、
トイレにいくといって教室を出たまま帰らなかったり、という参観日だった「めい」ですが(苦笑)、
さて、伊座利校ではどうでしょう?でも、まだ、2ヶ月弱だから、変わらないかな?
「ふー」も1年生。はじめての参観日。どんなふうに授業を受けてるのかな?

「ふー」は何度もうしろを振り返って、にこにこ。でも、ちゃんと授業受けてる、すごい。
保育園でずーっと遊んで走ってしゃべってた「ふー」が、「勉強」してるー!
1年生だから当たり前なんだけど、はじめて見る、学校での姿が不思議でした。
「はい!」と大きな声で手をあげて当ててもらってる姿は「お兄ちゃん」に見えました。

「めい」は、というと、ずっと教室にいました!さすが、少人数だと、逃げ場がない!(苦笑)
ふざけたり、プリントやらないと言ったり、わーわーしゃべったりしましたが、
詩をよみあげて聞かせてくれたりして、詩を読んで鑑賞する授業の流れの中にいました。
このクラスで教えるのは大変だろうなー、というのが正直な感想ですが、
でも、その中で、授業を進める先生はすごかった。先生、いつもお疲れ様です...

やっぱり、ここに来てよかった、と思う、参観日でした。

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 ハクビシン

ハクビシンって知っていますか?
タヌキやあなぐまに似てるんだけど、顔のまん中、鼻に白いすじがあって、
暗闇の中でもよくめだちます。タヌキよりも顔がとがった感じです。

このハクビシン(白鼻芯)が結構たくさんいます。
山道を走っていると、道路を横切ったり、側溝から、ひょこっと顔を出して、こっちを見ています。
かわいい顔をしているけど、よく轢きそうになるので、こわいです。
家の裏の防風林のところをウロウロしています。
何を食べているのかな?

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 クリーンアップ大作戦

伊座利では、時々、「クリーンアップ大作戦」が行なわれます。
つまりは、みんなで伊座利をキレイにしよう!という大掃除イベントです。
「大作戦」って呼ぶのがいいカンジでしょ?(微笑)

朝、漁協前に、伊座利じゅうの老若男女が集まってきます。
腰が深く曲がったご年配の方から、
ちょこちょこ小さな保育園児まで、
ほんとにみんなが、
手に手に、得意な(!?)道具を持って。
熊手だったり、竹ぼうきだったり、草刈機だったり、チェーンソー(!)だったり。

ごみ袋と軍手を持って、草引きする人。
川のゴミをひろう子どもたち。
木のてっぺんに登って、枯れた枝を切り落とす人。
ブンブン、エンジンをうならせて、草刈機で雑草をなぎ倒していく人。
風で倒れた木をみんなで運んだり、ここでも、助け合いながらお掃除お掃除。

どこを誰がどうキレイにするか、なんて、誰も指示してくれません。
伊座利では、「指示待ち」なんてしてたら、動けません。
自分がみんなの役に立つには何をすればいいかを自分の頭で考えて働きます。
老若男女、それが自然にできているのが、また、すごいところです。

ごみ袋がいっぱいになる頃に、
次から次へとトラックを得手とする人が集めてくれます。
みるみる荷台を草と木とゴミでいっぱいにして走っていきます。

何時までが大作戦の時間、なんて、決まっていません。
伊座利が「こざっぱりしたなあ」と思える頃に、
三々五々、集まって、「きれいになったなあ」と話していると、
ちょうどいいタイミングで、
軽トラックが差し入れのお茶や飲み物を乗せて走ってきました。

「あー、おいしい!」
身体をいっぱい動かしたあとの水分は身体にしみわたる。
道路脇に、みんなで座り込んで、お茶飲んで、世間話して。
平和やなー、気持ちいいなー。キレイになったなー。

「ゴミを捨てた人は、バス停のトイレ掃除」という決まりがあります。
伊座利に住んでる人でも、そうでなくても、絶対のルールです。
その決まりと、この大作戦のおかげで、
風や雨などが散らしたもの以外、
伊座利にはほとんどゴミが落ちていません。
これはちょっと感動もの。

もし、みなさんが遊びに来られることがあったら、
ゴミは持ち帰るようにしてくださいね、よろしくね。

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 トイレの下で

夜になると、子どもたちがトイレにいくのを怖がります。
「おかーさん、トイレー。」と起こされて、毎晩ついていくことに。
「めい」は通る部屋の明かりを全てつけていきます。
台所もリビングも玄関もパソコン部屋も
トイレの前のお風呂場の電気も洗面台の電気も。
「こわいー、なんかでるもん!なんかいるもん!」(泣きそう...)

いけるんは(変なことをいいますが)そういう気持ち悪さはよく感じていたほうで、
京都では、あちこちに、いけるんなりの恐ろしいスポットみたいなのがあって、
「この道は夕暮れ以降に通るのは怖い。」とか「あの交差点には何かいる」とか
「あの峠とこの池には悪いものがうようよいる」とか
訳のわからないことを言って怖がっていました。(苦笑)

でも、伊座利の山や峠には、清浄なものが満ちているような、というか、
何かに守られているか、わざわざ悪いものがよりつかないような感じで、
伊座利から少し離れたところにあるほんの一部の場所をのぞいて、
悪い感覚(チリチリするとか身体の一部が重くなる)が全く感じられませんでした。
ましてや、集落内には、全く。

「めい、大丈夫よ、悪いもんも怖いもんも、伊座利にはいないから」と言っても
「絶対、なんかいるもん!」

わかりました。

夜中にトイレに入ったときのこと。
トイレの下から、がたがたっ、ごとごとっ。ごそごそっ、がさがさっ。
確かになんかおる。「生きた」動物、が。
夜行性らしく、夜になるとがさごそするみたい。

みんなに聞くと、「ハクビシンちゃうけー?」

だいぶ経ってから、大工さんにみてもらったけど、
床下に動物の死んでいる匂いはなかったので、
トイレの横の壁の外をこすって、
ハクビシンかタヌキが走っていたのかもしれません。

でも、この当時、
トイレの床下にハクビシンが閉じ込められている、
と真剣に思いこんで、
ごはんどうしてるのかな、かわいそうだな、飢え死にしないかな、
と悩んでいました。(笑)

「めい」は、というと、しばらく経つうちに、
がさごそ音のなるトイレにも慣れてきたみたいです。
「トイレ行くのこわいー!」で、起こされることは少なくなりましたが、
「一人でトイレ行くのさびしい...」と、
やっぱり起こされるいけるんでした(苦笑)。

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 山こえ山越え

忘れっぽい、いけるん。
買い物にいって帰ってきて、「あ、しまった、買い忘れた!」
しょっちゅうです...

でも山こえ山越えなければ、スーパーはありません。
目の前に、スタバにHMVにユニクロに楽器店に、と、
モノのあふれる大規模スーパー2軒があった京都での生活との
このギャップが、楽しい。

「何でもあるけど何もない」。
マンションのドアがガチャンと金属音を立てて閉まると、なんだかさびしかった。
ドアの外にはたくさんの人、車、自転車。
買い物の喧騒の中に身をおいているときはそうでもないのに、
「ガチャン」が、さびしい感じがしていました。

伊座利のキャッチフレーズ(?)は、
「何もないけど何かある」。
うん、そのとおり。人は少ない、モノはない。
でも、何かがあって、いけるんは、さびしくないんです。
何かはよくはわからないけれど。何か、あったかい、なにか。

山こえ山越え、買い物に。
本当にその道は、全く人の住んでいる気配のない道です。
ずっと、人家のない道、ところどころ土砂崩れのあとのある道を
くねくね走って、峠付近に数軒の別荘、
またくねくね走って、降りきるところに、やっと人家が1軒。
やがて、小さな集落、中くらいの集落、国道にでて走って、
コンビニやスーパーや銀行や郵便局が現れて、
まだまだ走ると、大きなスーパーやホームセンターがあります。
この街まで来ると、レンタルビデオも書店も携帯ショップも電器店もあります。

しこたま買いだめして、車内をスーパーの袋だらけにして、
もときた道を運転して帰ります。
3往復もするとガソリンタンクがカラッポになるので、
忘れずにガソリンスタンドに寄らないと、
ガス欠なんて、死活問題ですよね。
ガソリン代もバカにできませんし、
ブレーキパッドの減りも早いと教えてもらっています。

山こえ山越え、それでも、伊座利に帰ると、あったかいです。

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 道の駅

買い物にいく街のもう少し先にいくと、「道の駅」があります。
ここが最近、お気に入り。
地元産のとれたて畑直送のお野菜が安く買えるのです。
一袋、80円、とか、100円とか、
ケチケチいけるんの大好きなお値段が並びます。

玉ねぎ・じゃがいも・にんじんは、1袋にたっぷり。
キャベツにえんどうにそらまめにふきにタケノコ。
旬の野菜がずらっと並んでいます。
どれもこれもおいしそう。

スーパーとの違いは、値段も違うけど、なにより、「旬」。
旬ではないお野菜はあまり見かけません。
暖かさが増すにつれて、夏っぽい野菜がちらほら。
トマトやきゅうりがおいしそうになってきたりして、
ここに来ると、季節の移り変わりを、感じます。
畑から着いたばかりのキャベツを買うと、
水気が多くて、どっしり重くて、葉っぱのいい匂い。

今までは真冬にピーマン買ったりしてたけど、
これからは季節にあわせて食べてみよう。
そこで取れた季節のものをその季節に食べるのは気持ちいいなあ。

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 タヌキ

山を越えて、街へ出る山道の途中に、ひとつ、トンネルがあります。
この中で、一匹のタヌキが車にひかれて、お亡くなりになっていました。
トンネルの道路脇で、かたくなっているようです。

ところが、いつまで経っても、そのままあります。
トンネルの真ん中付近の道路脇なので、片付けにくいのでしょうか?

山越えして通るたびに、子どもたちと、
「タヌキはどうなったかなあ?」「まだ、おる。」
いつしか、我が家では、そのトンネルを
「たぬきトンネル」と呼ぶようになりました。

「たぬきトンネル」のタヌキは、
山を越えるたびに、少しずつ小さく縮んでいきました。
「タヌキは?」「また、小さくなっとーで。」(阿波弁になってきた「ふー」)
「タヌキおらんかな?あ、おったでえ。」

タヌキは毛皮だけになっていき、なくなっていきました。
まさに、土に返った、のですね。

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 野ウサギ

このあたりに出没する野ウサギさん。
ピーターラビットみたいなブラウン系の野ウサギで、
後ろ足で立ち上がってる姿はとってもかわいい。

でも...ごめんなさい。
ついに、ついに、ひいてしまったのではないか、と思います...

夜遅くに山道を走るとき、灯りが全くない山道なので、真の闇。
ヘッドライトをアップにして走らないと、
カーブがどっちに曲がっているのかも判りません。

山道を家族を乗せて運転しているとき、峠近くのカーブで、
いきなり、右手の山から、何かが
ぴょんと車の直前へ飛び出してきました。

とっさに、ここでハンドルを切ると家族で谷底だ、と思い、
でも、止まれないタイミングなので、
そのまま進んでしまいました。
ひいたかどうかはわかりません。
でも確かにぴょんと山からでてきたのは
みんなで見たので、ひいてしまったかもしれません。

ごめんなさい。

次の日、昼間に通ったら、何もありませんでした。
ひょっとしたら、ひいてなかったのか、
それとも、誰かがどけてくれたのか。

でも、ごめんなさい。
野ウサギさん、ごめんなさい。

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 診療所

今年の留学家族の中に、医師を職業とする方がいました。
そして、その方が町の病院に勤務することになり、
さらに、伊座利にある診療所が開くことになりました。
週1回数時間だけですが、医師がいるのは、心強いです。

「ふー」のアナフィラキシーのことも色々配慮してくださって
話を聞いていただけました。
いざというときに呼吸を助ける道具とかも
診療所に置いてくださって、安心できました。

学校のみなさんが見守ってくれているおかげで、
時々、おかずのお弁当を持っていくくらいで、
給食も、楽をさせてもらっています。

集落のみんなが「ふー」のアレルギーを知っていて気にかけていてくれる。
大病院が近くにあることよりも、安心な暮らしを送っています。

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 フキ

「山でとってきたんじょ、いる?」「わーありがとうございます!」
いただいた山のフキは、本当にいい香り。
春のほろ苦い山の匂い。

これまたたくさん、いただいた、タケノコと炊き合わせたり、
フキの佃煮にしたり。あー、この香り。

フキの砂糖煮を作って、
さらに余った砂糖煮で、「フキ寒天」を作りました。
ほろにがくて甘い味が気に入りました。

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 ベースケ

地元の漁師さんが「タコ網」というしかけを、子どもたちに貸してくれました。
ドーム型になっていて、魚の頭とか、小魚をエサにして、しかけます。
ロープをつけて端を岸壁にくくりつけて、海に沈めておくと、
タコが入りこんできて、しかけから抜けられなくなるそうです。

しかけ方とか沈め方とか基本のところだけ教えてもらって、
「めい」も「ふー」も大喜びです。

どこに沈めたらいいか、どのくらいの深さか、エサは何か、
そんなことは教えてくれません。
子どもたちが、自分で考えて工夫して悩むのが、伊座利流。

毎日、朝、引き上げにいって、
がっかりして帰ってくる。
また、エサをつけては、また、沈める。

ある日、そんな子どもたちのタコ網に、
でかい獲物がかかりました!
その名は「ベースケ」。
黒くて、太くて、細長くて、ぬるぬるして、歯のするどい、お魚。
さて、何でしょう?

大喜び、大コーフンで帰ってきた子どもたち。
いけるんは、さばきはじめました。
が、ぬるぬる、ぬるぬる、手がすべる、包丁がすべる。
悪戦苦闘の結果、1時間以上(!)もかかって、
なんとか、切り身にしました。

そして、できあがったのが、
天ぷら(もちろん「ふー」の食べられる衣)と、
蒲焼をのせた、どんぶり。
そう、ベースケとは、黒アナゴのことなのです。

天然のアナゴの天ぷらと、天然のアナゴ丼の
うまいこと、うまいこと。
あー、この、噛めば、じゅわーとでてくる美味しい脂と、
このなんともいえないうまみと、こうばしい香りを
何と表現して伝えたらいいのかなあ。
おいしいー、しあわせー。
家族全員、大満腹の夜でした。

その後、ベースケには二度お目にかかれました。
タコ網なのに、タコがかかったのは一度きりでした。
小さなタコでしたが、これも、
吸いついて離れない吸盤と格闘しながらさばいて、
刺身と、ゆでタコにしていただきました。
甘くてとろけるような刺身は、舌に吸い付きました。(笑)

タコ網、ばんざい!です。
子どもたち、ありがとう!

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 魚の干物

漁港で魚の干物を作って干しているのを見かけて、
作り方を教えていただきました。

魚をさばいて、2枚に開き、塩水につけて、一晩冷蔵庫へ。
翌日はいいお天気。
3段になった網に並べて、干します。

最近増えてきた、ハエがぶんぶん網のまわりを飛びかいますが、
メッシュでファスナーつきの網の中には、全くはいれません。
くやしそうに、未練たらたら、網のまわりを飛び回っています。
へ、へーん、ざまーみろ。はいられへんやろー。

そういえば、京都では、
長い間、ハエを見ることはなかったなあ。
それも、こんなにでかくて五月蝿い(うるさい)ハエは。

夕方になって、とりこんだら、もう干物のできあがり。
たくさんできたので、冷凍庫にも小分けにしていれておきます。
イサギやアジの干物、おいしそう。

さっそく、焼いてみました。
軽く干しただけなので、
箸でほぐすと身が柔らかくて、、中からほわーと湯気がたつ。
いい塩加減で、ごはんがいっぱい食べられる。
これは、ステキ。

干す時間や塩加減を自分で調整できるので、
いけるん好みのお味ができて、うれしいな。
魚の干物なんて、漁村では当たり前のものなんだろうけど、
こんな、「手作り」がしたかったの。
うれしかったです。おいしかったです。

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